今回は訪問マッサージの無料体験の流れを確認してみましょう。
ケアマネさんと信頼関係が構築されれば患者様をご紹介してくださいます。
そうなったら患者様のご自宅に伺い無料体験を行いましょう。また訪問マッサージについての説明も行います。
よほど下手しない限り、無料体験を無事に行えばほぼ成約できます。
無料体験を円滑に進めるための流れを確認していきましょう。
まずケアマネから依頼が入ったら
ケアマネさんと信頼関係ができてくるといよいよあなたに患者様の施術を依頼してくれるようになります。
そのケアマネさんから初めて依頼をもらう場合は、特に丁寧に対応するよう心がけましょう。
この初めての依頼をしっかりこなすことができれば2件目、3件目と安心してあなたに依頼してくれるでしょう。
では具体的な流れをみていきます。
まずケアマネさんから施術の依頼が入ったら以下を確認します。
①患者さんの症状・要介護度を確認
だいたいはケアマネさんが「これこれこんな症状の方がマッサージを希望してるんだけど頼めますか?」
と聞いてくることが多いです。
要介護度は絶対に知らないといけない情報ではありませんが、歩行困難かどうかを見極めるのにちょうどいいですね。
自力で通院できる人は対象外なので、その場合はしっかりと説明し丁重にお断りするか、往診料だけ実費の提案でもいいかも。
ケアマネさんの顔を立てて無料体験だけは行うこともしたりします。
そこはケアマネさんとの関係性や依頼に至った経緯などでご判断いただくしかないですね。
おおむね症状を把握し、歩行困難であることも確認できたら、無料体験を提案しましょう。
1.5 保険者&障害者手帳の確認
症状を聞いているとその患者さんが高齢者ではなく若い方であることも度々あります。
たとえば若くして脳梗塞になってしまった方などですね。
75歳以上の高齢者であれば「後期高齢者」ですので自己負担は1割です。
しかし若い方は旦那さんの健康保険の扶養に入っていて自己負担が3割というかたもいます。
その場合、料金が当然高くなるのでそこが大丈夫かどうか、3割ですと1回あたり1200円くらいになりますからね。
はじめての保険者の場合は無料体験前に
①訪問鍼灸マッサージは支給対象か?
②支給に関してなにか独自ルールがあるか?
③提出先の住所や宛名
④何日までに提出で何か月後入金か?
は確認しておきましょう。
またこれは年齢に限らずですが障害者手帳の交付を受けているか確認しましょう。
ただこの受給者証は介護保険では使わないものなのでケアマネさんが把握していない場合があります。
でも障害者手帳の有無は把握しているはずなので、受給者証がもしあれば無料で受けれることをお伝えしましょう。
②患者の氏名・住所・連絡先
実際に無料体験をするとなれば患者さんの情報をお聞きします。
①患者さんの氏名
②住所(車やバイクのスペースがあるかも確認!)
③連絡先
④主介護者(ご家族)の氏名・連絡先
無料体験なのでとりあえずは患者さんのお名前や住所と連絡先だけわかれば大丈夫です。
ただ今後継続することも考えれば主介護者の情報も聞いておきたいところ。
まぁそこらへんは無料体験後に成約となった時に、患者さんまたはケアマネさんに確認でも大丈夫です。
理想はケアマネさんからフェイスシートがもらえるととても助かります
フェイスシートとは介護の現場では利用者さんの氏名連絡先から既往歴、家族構成、生活状況など、
とても多くの情報が記載されている基本情報のことです。
なので「もし可能であればでいいのでフェイスシートっていただけますか?」と聞いてみるのがいいですね
③無料体験の日程の決め方
つづいて無料体験の日程の決め方ですが、これはケアマネさんにより様々です。
利用者さんにはあなたのこと伝えてあるから、あとはよろしくね!
と、こちらに任せるケアマネさんもいますし、
初回は顔合わせということで私も同行します。いつがお時間ありますか?
と、初回だけは体験に立ち会うケアマネさんもいます。
特にケアマネさんがあなたに初めて依頼を出した場合は、同行を希望されることが多いですね。
どちらになるかはケアマネさんとお話しして決めましょう。
こちらで患者さんに直接連絡して日程を決めましょうか?こちらにお任せいただいても大丈夫ですし、もしご同行ということであれば調整しますよ!
といった感じで聞いてみましょう。
これでケアマネさんとの事前確認は終了です。
このあとに行うのが事前レターです。
体験前に事前レターを送ろう
事前レターとは患者さんとケアマネさんに対し、無料体験の予告や簡単なご挨拶をする手紙のことです。
体験の日程がたとえ明日だったとしても夜のうちに書いて直接患者さんや居宅のポストに届けちゃいましょう。
たとえ体験当日に気づかれなくてもこうした取り組みは好意的に捉えてくれます。
患者さんはどんな人間(施術者)が来るかわかりません。つまり不安があるんですね。
その不安を少しでも取り除いてあげることで、体験当日に患者さんがウェルカムで迎えてくれます。
事前レター文面サンプル
「この度は当院の無料体験にお申し込みいただきありがとうございます!来る○月○日○時に院長○○がお伺いいたします。責任をもって体験や説明を行い、決して無理な勧誘は行いませんのでご安心ください!○○さんのお身体が少しでも良くなるよう全力で施術に努めますので、当日は何卒よろしくお願いいたします。お身体にはご自愛ください」
ちょっと簡潔にまとめましたが、こんな感じですね。
基本的に患者さん宛てもケアマネさん宛ても、おおむね上記文章を基本として多少言い回しを変えればOK
この1通のハガキがあるだけでも患者さんは感謝してくれることが多いですね。
それにより丁寧な治療院であることを印象付けることができ、同じ居宅にいる他のケアマネからの信頼も集まります。
事前レターは必ずやりましょう。
無料体験がたとえ明日だったとしても。
無料体験当日&カルテ雛形プレゼント
さて体験当日です。
こちら新患用カルテの雛形です↓
<新患用カルテ雛形>
身だしなみや汗の臭いなど大丈夫ですか?
初対面の印象はとても大事ですので鏡で確認したり、替えのシャツに着替えたりなど気を遣いましょう。
また敷地に入るときや玄関に入るときなども一礼するなど、ケアマネ営業と同様に礼儀をもって行います。
患者さんの家に上がらせてもらったら患者本人やご家族のかたと名刺をお渡ししご挨拶しましょう。
最初は簡単な世間話から入ることが多いですね。暑いとか寒いとか。
そこから「お体の調子はいかがですか?」と患者さんに質問し、具体的な問診へと入っていきます。
・生活状況
・どこが痛いのか
・いつからか
・どうしたら痛いのか
・どうなりたいか(目標)
・今までの病気ケガ(既往歴)
・現在受けてる他のサービス
・主治医の先生
・障害者手帳の有無
・etc…
基本的にはこんな感じでしょうか。
現在受けてるサービスや障害者手帳の有無などは施術が終わったあとでいいかもですね。
施術を行ったらその変化を感じてもらい、お体の状態を総評としてお伝えしましょう。
ここらへんの細かい気配りができない人がいるので、気をつけましょう。
あなたが人間的におかしくない限り、基本は継続して施術を希望される場合が多いです。
丁重にお礼を申し上げて患者さんのお家を出てきます。
契約書代わりの委任状雛形
患者様と成約したさいに具体的に契約書を作ったほうがいいのか?
という質問を受けることがありますが、個人でやられている訪問マッサージ師は多くの場合契約書を用意していません
理想としては契約書を用意しておくほうが望ましいです
ただ契約書は治療院ごとに個別具体的に作成する必要があります
特に細かい取り決めがないのであれば契約書代わりに委任状を使うケースが多いですね
委任状は療養費の保険請求に関する手続きを委任していただくものにサインをもらいます
このサインで契約書代わりとします
患者様本人がサインできない場合がありますのでその際はご家族のかたに代筆してもらいましょう
雛形はこちら↓
<委任状雛形>
ただしさきほども申し上げた通り「契約書」があることが望ましいです
介護の業界では「重要事項説明書」という形で利用者にしっかり説明をして申し込みしてもらうのがルールです
またこうした事前説明をすることで未然にトラブルを回避することもできます
契約書に関して詳しくはこちらをご覧ください↓
無料体験後はお礼のハガキを
まずは体験後にすぐにケアマネさんに報告にいきましょう。
理想は対面にて報告することです。
ただケアマネさんも出かけている場合も多いので、その時は夕方くらいに出直すか、電話で報告しましょう。
あとは患者さんとケアマネさんにお礼のお手紙を出しましょう。
患者宛てお礼状サンプル
「この度は当院の無料体験施術をご利用いただきありがとうございました。その後の体調はいかがだったでしょうか?○○様は○○でお悩みになり、大変お辛かったと思います。今後は○○様の生活の質が少しでも改善するよう全力で施術に努めて参りますので今後ともよろしくお願いいたします。」
ケアマネ宛てお礼状サンプル
「この度は○○様とのご縁をつないでくださり本当にありがとうございます。今後は○○様の生活の質が少しでも改善するよう、○○様をはじめ医療機関とも連携を取りながら全力で施術に努めて参りますので、今後ともよろしくお願いいたします。」
上記文章にもう少し肉付けを行えば大丈夫でしょう。
総括・まとめ
若干、簡潔にまとめた無料体験の流れとなりましたがいかがだったでしょうか?
こればっかしは経験しないとわからないことも多いです。
体験にいったら家にインターホンがないとか、
体験当日に患者が爆睡してて気づかないとか、
複数のマッサージ業者と同時に体験会だとか、
患者親戚一同の集団監視のなかの体験会とか、
家の入り口がまったくわからず焦るとか、
体験中に訪問ドクターが来て見られたりとか、
施術中に時計を確認したら怒鳴られたりとか、
家が異常に汚くてがゴキが沸いて出たりとか、
ちん●を揉んでくれとか言い出す人とか、
まぁとにかくやってれば色々なイレギュラーな出来事も多くあります。
なので今回ご紹介した流れの通りに順調に進まないこともたくさんありますね。
その場その場で臨機応変に対応するしかありません。
もしこんな時はどうするの?というのがあれば、なんでも聞いてくださいね!
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