今回は施術回数についてのお話しをします。
週何回するのが良いのか?
施術回数は患者様の症状や要望によって様々だと思います。
しかし今回はビジネスという観点でみた理想の施術回数について解説していきますね。
経営者としての自分VS治療家としての自分
鍼灸マッサージ師さんは生真面目なかたが多く、患者様の心に寄り添うことができる人だと思います。
そのため患者様の施術スケジュールは患者様の要望を第一と考えて決定されているかたが多いんではないでしょうか?
もちろんそれも大切なことです。否定するつもりもありません。
ただこれをご覧のかたは訪問鍼灸マッサージをご自身でやられている方、またはこれから開業したいと考える方だと思います。
自分一人だけがギリギリご飯を食べていける程度でいい、というのであれば患者ファーストでもいいと思います。
しかしあなたに大切な家族がいるならば、または社員やバイトを抱えているなら、その方達を守る責任があります。
一人身だったとしても他の患者様に変わらぬ心のこもったサービスを提供する責務もあります。
特に週3回以上のスケジュールの組み方はしないほうがいいです。
どういうことかというと、あなたは患者様が入院・引っ越し・ご逝去といった事態にそなえたリスク管理をする必要があります。
抜けにそなえたリスク管理
訪問鍼灸マッサージの対象者は75歳以上の高齢者であることが多いですよね。
そのためお体の状態は刻々と変化いたします。
時には入院や、そのままお亡くなりになるパターンもざらにあります。
高齢者であるため避けることはできないことではあります。
しかし経営者であればこのリスクを最小限に抑えるようにしなければなりません。
売上がガクッと下がったとしても社員やアルバイトへのお給料は期日通りに支払わなければなりません。
住民税や所得税、社会保険料などの税金への支払いも待ってはくれません。
もしあなたに家族やお子さんがいたら家族の生活費や学費などお金がいろいろとかかりますよね。
でももしかしたらお金が足りなくなったら銀行から借りればいいと思っていませんか?
しかし銀行は「雨の日に傘を取り上げて、晴れの日に傘を貸す」という姿勢です。
つまり企業の経営が安定し好調の時はどんどん融資してくれるのに、経営が苦境になり資金が必要な時には資金を回収しようとするという意味。
銀行との付き合い方に関してはまた別記事で書くつもりですが、ピンチになってから動いても遅いです。
こうしたリスクに備えるために大切なのがスケジュール管理です。
理想のスケジュール管理
まず売上の急落に対するリスクを抑えるスケジュールの組み方として
仮に単価4000円として週1回であれば売上は約16,000円ほどです。
これが週3回になると売上は48,000円になります。
きっと多くの方は売上を多く取りたいため、または患者の要望によって施術回数を多く取りがちだと思います。
そのため1人あたりの施術回数は週1回か多くても週2回にすることがオススメです。
これは1人の社員に任せると、その社員が退職し独立したときに患者ごと持っていかれることを阻止できるからです。
よく社員でもアルバイトでも雇用する際に、近隣で開業しないとか誓約書を書かされることがありますが法的拘束力はないようです。
そのため社員やバイトでごっそり患者を持っていかれないよう複数の施術者で患者を担当することでリスク管理をします。
社員やバイトをあたらせる場合は週2回でスケジュール管理しましょう。
スケジュール管理は集客効果も高まる!?
実は少ない施術回数でスケジュール管理することには単に売上の急落を防ぐだけが目的ではありません。
仮に100万を稼ぎだすとしましょう。
施術回数が週3回ばかりの患者さんだと、20人の患者さんがいれば月100万達成できます。
施術回数が週1回ばかりの患者さんだと、62人の患者さんを受け持つことで月100万達成です。
はい、勘がいい人は気づきましたね。
週1回の患者だけを集めて月100万を達成するということは、62人の患者さんがいる。
つまり62人のケアマネさんから患者を紹介してもらい、その後も報告書などで良好な関係を保ち続けることができるということ!
もちろん1人のケアマネが2人や3人患者さんを紹介してくれることもありますから、上記人数よりかは少なくなるとは思いますが。
こうして一人ひとりの患者さんの施術回数を少なくし、患者の母数を多くしケアマネの母数も多くする。
そうすることでたとえ患者さんが立て続けに入院しても売上減少は少ないし、その後の集客も特に困ることはありません。
総括・まとめ
いかがだったでしょうか
これはあくまでも経営やマネジメントという視点からスケジュール管理についてお話ししています。
みなさんは治療家さんなわけですから、その患者さんに適した施術回数など、それぞれのお考えは当然あると思います。
なので今回ご紹介した内容について実践するもよし、患者ファーストでするもよし。
それぞれのお考えに基づいてされれば良いと思います。
ただそれであとあと苦しまないようにだけご注意くださいね!
ここまでで何かわからないことや
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最後までお読みいただき
ありがとうございました(^^)
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